
先祖から代々に渡って何体も墓があり、
それらをまとめて一つにしたい、というご質問をいただきます。
その場合は、各霊の行き付く所は必ず仏塔でなければなりません。
五輪塔に祀り込むか、累宝塔に合祀するかのどちらかになります。
そのどちらかに戒名を刻んで仏文字を入れ、「◯◯家先祖代々」と刻みます。
単に「◯◯家之墓」とだけ彫刻して合祀する安易なやり方は、
先祖の墓をつぶしただけの行為です。
古い墓石は仏石のみを無縁塚へ持っていきます。
大石は石屋さんが処分してくれます。
仏石をそのまま立てておいたり、新墓地の一画に寄せたままでもよくありません。
その場合は向かって左地か後地に仏石のみ集め、区切りの石を一本入れなければなりません。
新しく建てた仏塔には、解体した墓に刻まれていた戒名の人のために写経を納めます。
そしてお墓も土も新仏塔に写し、仏塔には解体したお墓の戒名を全て彫刻します。
墓地を移転するときもこれと同じ方法で、その時は旧地にも木標を立てておきます。